2014/09/01
レイバー・デイ。
駅やテレビ局などのトイレで、『清掃中』に遭遇することがしばしばあります。
清掃員の方が一生懸命丁寧に掃除をしてくださっています。
そんな中でも慌ただしく人が出入りし、掃除したばかりのトイレを使用し、
三角に折ったばかりのトイレットペーパーを引っ張り、
水滴一つなく拭いたばかりの洗面台で手を洗います。
そんな『清掃中』のトイレを目の前にすると、一度立ち止まってしまいます。
わたしが清掃員だったら、と想像すると、清掃中に入ってこられるのは迷惑だし、
清掃が終わったばかりのぴかぴかのトイレを使われるのは悔しいし、怒りさえも覚えそうな気がします。
でもトイレには入りたくて、でもなんだか申し訳なくて、でもトイレを使うつもりで足を踏み入れて、
でも「使ってもイイですか?」と聞き、でも折ったばかりの三角をつまみ、
でも「すみません……」とへこへこと出て行きます。
そして心の中では、「お疲れ様です」とつぶやきます。
最近、地下鉄の駅で向かったトイレがまた『清掃中』。
また“自分が清掃員だったら”の想像を膨らませます。
そして「すみません……」と頭を下げ、床の濡れている部分を避けながら入り、
いつもの自己満足に過ぎない質問をしました。
「使ってもイイですか?」
すると、この日返ってきたのは思いがけない一言でした。
「今が1番キレイですよ」
ハッとして顔を上げると、そこにいたのはわたしの想像の中の迷惑そうな清掃員ではなく、
汗が滲んだ満面の笑顔のおばちゃんでした。
トイレの個室の中でわたしは自分の勝手な想像を思い起こし、
自分がどれだけ器の小さい人間だったのかということに気付き、羞じました。
人の為に何かをし、「今が一番キレイですよ」と言える人―。
トイレットペーパーを勢いよく引っ張りすぎて、びりっと破れました。
その日以来、『清掃中』のトイレでは「お疲れ様です」と口に出し、
清掃員の方の顔を見て伝えるようになりました。「ありがとうございます」。
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COMMENT
わかります。
なんか清掃中って躊躇しますよね。
一生懸命清掃してくれた後に使うのは悪い気がして僕自身も違う所に行きます。
でも会社でトイレ清掃があるのですが、僕自身がトイレ清掃中にトイレを使おうと入って来る人が居ますが、やっぱり気を使って戻って行く人は居ます。僕自身は気にしないのですが…
むしろ気を使って戻って行く方が清掃してる僕としては気を使います。
もしかしたらトイレを使おうとする僕らもだが清掃員も気を使ってるのかも知れませんね。
こんにちは。数日前から涼しさを感じています。今日からもう9月ですね。
奈央さんの他人(ひと)を思い遣り感謝する心、物への慈しみの心が伝わってきて、心優しい素敵な素敵な女性だと改めて思いました。
そうですね。私も結構トイレの清掃中や終了時に遭遇したことがありますが、そんなに深く考えたことはないです。でも、清掃の方に必ず「使ってもいいですか?」と一声かけてから使うようにしています。
それと、器具や道具、機械などは使って何ぼ、ちょっと気障(きざ)な言い方をすると「器具や道具、機械なども人に使ってもらって役に立ち、自分の使命を果たせたと思う」のではないでしょうか。私は、そう思って大事に使うよう心掛けています。
季節の変わり目の頃、体調にはくれぐれもお気をつけください。
そういう、当たり前の事が、年齢を重ねると、できなくなってきますねf(^_^;
感謝は、相手にわかってもらえると嬉しいものです(o^・^o)
そうですよね~確かに清掃中のトイレ入り難いです。綺麗にしたばかりで申し訳ないと思いながらいつも使用させていただいていますが確かに清掃直後が一番綺麗で気持ちいい、やはり汚れたトイレは敬遠してしまいます。次に使う方や清掃員の方にも綺麗に使いたいですね!
奈央ちゃんのさりげない心配りや自分を見つめる姿にはいつも感心してしまいます。
季節の変わり目、体調には気を付けて下さいね。がんばれ~♪
確かに清掃中のトイレに入るのは気が引けますね。笑顔の掃除のおばちゃんいいですね。
そうですね。今の住みよい環境が維持されているのも定期的に人が手入れしているからなのです。道路やインフラが何の異常もなく快適・安全に使えているのも人が定期的にメンテナンスしているからなのです。深夜でも水道や電気が使えるのも夜勤をしてくださっている人がいるからです。
『当たり前』を維持するのは実はかなり凄いことなんだと改めて認識させられますね。
自分も同じことがあります。たしかに清掃中は迷いますよね。「今が1番キレイですよ」良い言葉ですよね~。奈央ちゃんの優しい人柄が清掃員のおばちゃんに伝わって、こんな気持ちのいい言葉が返ってきたんだと思いますよ。そして、奈央ちゃんの文章を読んで「お疲れ様です」「ありがとうございます」の感謝の気持ちの大切さを改めて感じました。
遠慮する客に、
「今が一番キレイですよ」
は気が利いてますね。
それを悟り、礼を伝えられる若い女性も素敵です。
知恵と心と勇気を感じました。
疲れたおじさんには沁みる話です。
もし清掃員がおじさんだったら、
その時、彼女に余裕がなかったら、
などという妄想もしてしまいますが。
自分のやった仕事が、誰かのために役立っているという誇りと自信が、「今一番キレイですよ」という言葉を生んでいるのだと思います。誰かのために働くことが特別なことではなく、「お互い様」と言える世の中で有りたいと思います。最近あった広島の災害で、たくさんのボランティアの人たちが活動しているのをニュースで見ました。こんなニュースを見ると、今の日本も捨てたもんじゃないなとしみじみ思います。
奈央さんおかわりありませんか?
だいぶ涼しくなりましたね。
トイレ清掃中に遭遇して清掃員の方に心配りが出来る人は、そんなにいないと思います。慌ただしい状況の中で清掃中と看板があるとたいていの方は、今日は、ついてないとかこんな時間に清掃するのかと、不満を言う人が多いと思います。
奈央さんのように相手を思いやる感謝の気持ちは、とても大切です。
私も感謝の気持ちを言葉にして相手に伝えられるよう豊かな気持ちを持って行きたいと思いました。
奈央さん秋の番組楽しみしています!
いつも応援してますよ(^_^)
顎大丈夫ですか??心配です!
とってもほっこりする話ですね。
これからいろんな人に感謝の気持ちを伝えようと思いました。
奈央さんの優しくも遠慮がちな気遣いに、「今が1番キレイですよ」なんて気の利いた優しい言葉で応えてくれる清掃員のおばちゃんのおもてなしの心意気、素敵な方ですね。
使う人のためにキレイにしてくれているのがストレートに伝わってきますね。
そして使う側としては、掃除員の方に対して遠慮もいいですが、やはりそれよりも、キレイにしてよかったと思ってもらえるのが一番ですよね。奈央さんのこの気付き、すごく素晴らしいです。そして実践されているということで、ますます素敵な女性になられていますね。
私もそれまでの奈央さんのように申し訳なく思って遠慮してしまう方でしたので、共感するとともに勉強になりました!見習いたいです。
それだけ誰かが何かをしてくれているということですね。サービス業という業態はだいたいそんな誰かに心地よい環境を提供するために働く人がいます。
トイレ掃除の清掃員に限らず、
テーマパークのアトラクションがしっかり整備され、敷地もキレイに清掃されていたとか、フードコートの中でさまざまな飲食物を調理し続ける人が居たり。
話戻して、私達が日々快適に過ごせる空間を提供するために掃除することが清掃員の仕事、と言ってしまえばカンタンですが、赤の他人のために日々清掃し続けるということはとても大変な職業ですよね。
そんな職業を進んで選択した人々には私も頭が上がらないです。
僕もトイレが清掃中だと迷う事があります。
奈央ちゃんは断ってトイレを使ったため言葉を返してくれたのだと思います。
奈央ちゃんの心優しい気持ちが届いたのだと思います。
でも「今が一番きれいですよ」なんてとても嬉しい言葉ですね。
掃除のおばちゃんもいいですね。
奈央ちゃんみたいに僕も我慢せず声をかけて入ってみようかな。
清掃中の横を申し訳なく入ってく気持ち分かります。
たぶん「折角、掃除したのに…」と思っている人もいるでしょう。
しかし、そう言ってくれる方に出会えた事が嬉しいし見方を変えるチャンスでもあります。
そんな志しで仕事をしている人も居て自分も同じ気持ちで利用する事が出来るチャンスだと思います。
物事何かにつけて二面性がありますが良い方向へ考えれば、もっと住み良くなりますよ。
僕にも気付かせてくれたブログありがとうございました。
奈央ちゃん、こんにちは。
自宅のトイレ掃除はオイラの担当なんですが掃除の時に子供がトイレに来ると『せっかくキレイにしたのに!(してるのに!)』と思っていました。器が小さいですね…。
清掃のおばちゃんステキです!オイラは奈央ちゃんの話で考えをあらためさせられました。すぐには無理でもこのお話のようにしていこうと思います。
いやあ、本当に頭が下がりますね。
なかなかそんな気の利いたこと言えませんよね。
でもそれが実は本質で、何で掃除をしているかですよね。キレイなトイレを使ってほしいからであって、掃除を邪魔する邪魔されるとかを考えること自体違うんじゃないかと。
もちろん感謝する気持ちや申し訳ないと思い気遣うことはとても重要であり、絶対に必要です。
自分ももし途中で入る時には断りを入れて、出る際はいつもありがとうございますと声は必ずかけるようにしています。
こういうふうになれるように、こういう考えになれるように見習いたいです。
お手洗いは御不浄・・・
駅はひっきりなしにお客さんが来て、掃除も頻繁にしないといけません。
お邪魔します、いつもありがとうって気持ちが大事ですね!
成長している奈央ちゃんが見えています。
私達が奈央ちゃんを大好きなのは、奈央ちゃんのファンであると誇りに思えるのは、こういう風に、常に人への敬意と思いやりを忘れずに接していつも感謝と感動を与えて頂けるからでしゅ^o^このエピソードも、ホントに奈央ちゃんの優しさ真面目さが溢れています!このお掃除の女性と奈央ちゃんにあらためてありがとうと言わせて(^_^)
掃除のプロの矜持なんでしょうね。エンドレスも職能のうち、と。
(階段の掃除、東司の掃除、落葉掃き・・・寺の作務と同じ感覚か?)
「有難い」という気持ちを感じる南沢さんは古風で佳い人。
「一隅を照らす」人材が、互いに「有難い」と思える世の中でありたいものです。
それ、俺もわかりますね!!
俺も、時々遭遇しますが、心の中で「ご苦労さま」て言ってます。口下手なので、表には出せずにいるんで・・・ちょっと中に入るのは、邪魔な気がするし、用を足すのは気が引けますが、綺麗で気持ち良く使えるのは、清掃員の人達が頑張ってくれてるおかげですからね。
トイレに限らず、御世話になっている施設や道で作業している人には、会釈出来る時はしています。人見知りの奈央ちゃんが、それを言えるのは凄い
俺も見習って、言える時は言ってみようかな
奈央ちゃんも、いつも色々な物を通じて、俺達に笑顔と癒しを届けてくれてどうも有難う
奈央さんの今回のお手紙を読ませていただきました。さて、私は、5年前に緑内障手術を受けました。現在は視野狭窄の進行が落ち着いています。もし、奈央さんのサイエンスZEROで緑内障の治療や薬の開発前線を科学していただければ、自分は将来に明るい希望が持てるかと思います。願っております。
レイバー・デイとは労働者の日のことなんですね。恥ずかしながら知りませんでした。タイトルから本文までとても面白く、本が
レイバー・デイとは労働者の日のことなんですね。恥ずかしながら知りませんでした。タイトルから本文までとても面白く読ませていただきました。
器の大きさですか…。きっと、自分よりも他人のことを思っておられる方なのですね。僕が同じ立場なら、心にかなり余裕がないとそんな対応できないなと思います。でも、そんな風に働いてる方は、素晴らしいですよね。僕はまだ学生なんですが、そんな人に会うと、元気をもらったり憧れたりします。同時に、今の自分の至らないところも考えて、反省したりもします。
奈央ちゃんは、今回のことがきっかけで、成長できたのですね。よかったですね。
そんな素直な奈央ちゃんに今回も癒されました(笑) ありがとうございます!
清掃員の方への気持ち、僕も何気なく使っていましたが、いざその場で奈央ちゃんのように気が付けるかと聞かれれば「?」になってしまいます。やっぱり「縁の下の力持ち」に僕たちは支えられていることが多いですね。トイレ一つ使うにもそこまで成長の目を広げることができる奈央ちゃんが僕は大好きです!!これからも奈央ちゃんのペースで、ご自身をさらに成長させていってください!!いつも応援しています!!親愛なる奈央ちゃんへ・・・。
清掃中は入りずらいから、近くにあれば別の所行きますよね。
でも、間に合わない場合などは仕方ないですね。
ただ、私は男なので、小ならあまり気を使わず、使っちゃいます。
たまに洗剤が便器の中にある事もあって、私が使った後に、掃除するのか。悪いなと思ったりします。
ただ、声は掛けないですね。声をかけられる奈央ちゃん素敵です。
トイレの清掃中に限らず、こういった間合いってよくありますよね。
コンビニとかだと棚卸し中に商品を取るか躊躇したりします笑
いずれにしても大切なのは、作業している相手に敬意を示せるかなのではないでしょうか
今の日本には珍しくなってしまってますが、相手の労に報いる心構えは意識していたいですね。
トイレ掃除というと、戦後間もないころに国鉄の職員だった浜口国雄の書いた「便所掃除」という詩を思い出します。
「一隅を照らす」というコメントもございましたが、仏教には「随喜」という言葉もあります。人と人との出会いの縁に随い、人の善を見てそれに従い自分の心のなかにも喜ばしい気持ちが生まれること。それが随喜。古人は、心の中に攀縁(心がいろいろにとらわれて、患うこと。例えばいろいろな欲望、要求を出したりすること)をすると、煩悩の種になる。随喜の縁をもつことで、清浄心(妄想・分別・執着などの煩悩がなく、我々が本来にあるべき清らかな心)が保てるのだといいました。
磨きたてのトイレを明るい笑顔で勧めた清掃員の姿に、西郷隆盛が南洲翁遺訓で記した次の一節が重なります。
夫天下非誠不動。非才不治。誠之至者。其動也速。才之周者。其治也広。才与誠合。然後事可成。
『世の中のことは真心がない限り動かす事は出来ない。才能と識見がない限り治める事は出来ない。真心に撤するとその動きも速い。才識があまねく行渡っていると、その治めるところも広い。才識と真心と一緒になった時、すべての事は立派に出来あがるであろう』:南洲翁遺訓 三十九
写真家の星野道夫さんはかつて
「自分が社会の中でどのような位置にあり、社会のためになにができるかを知っている状態、あるいはそれを知ろうと努力している状況を<教養>があるというのである。」と私に話してくれました。
知恵は表現する行為によって磨かれる――ありがとう=有難う=有難し=めったにない尊いもの=一期一会の気持ちが自分と相手の心も開いてくれますね。
月より団子(?)の私ですが先日の風景を読んでみました。
十六夜(いざよい)の スーパームーン かぐや姫 届かぬ想い 君に重なる(笑)
小難しい講釈はいりません、常にそんな人間で在りたいものです
いいお話ですね。
奈央さんの優しさが感じられました。
自分は今大学生なのですが、大学のトイレやゴミ箱を綺麗にしてくれる掃除のおばちゃんなる人たちがいらっしゃいます。毎朝、生徒を見かけるたびに挨拶をしてくださる優しい方ばかりで自分もなんだかうれしくなって挨拶を返します。
時には自分から挨拶をしたりお疲れ様ですと言ったりもします。
こういういわゆる普通の関係が続いていくことが何より大切なのかもと大人びたことを考えてしまいます。
なんだか自分の話ばかりになってしまいましたが、自分は今回の話に出てきたように他人の気持ちを考えたり、常に優しい奈央さんが大好きです。
応援してます(^^)
中2男子です。
奈央さん、優しいんですね!そういうとこ、見習わなきゃ。
僕も、日々の中でつい思い返されることがよくあります。なので奈央さんのお気持ち、よくわかりますよ。なんか偉そうになっちゃってごめんなさい。
話は変わりますが、僕は奈央さんが出てるドラマいつもチェックしてますよ!
「高校入試」とか、とてもよかったです!!
お仕事がんばってくださいね!お体には気を付けて
心がホッコリ…暖かくなりました。
普段、気にしてても…とか、思っていても…口に出し挨拶、お礼を伝えること出来ずに居る自分に気付いたよ。こちらのような田舎でも、駅、高速道路のパーキング、サービスエリア等のトイレで掃除されてて、中に入ると「すみません…」「ごめんなさい…」とか声をかけて頂きます。これからは、こちらから感謝を伝え、労を労う言葉をかけていきたいと思いました。
奈央ちゃんの優しさと、心遣い…感じる話です。広島の北部も、朝晩は肌寒くなりました…奈央ちゃんもお体御自愛の上、ドラマ撮影頑張って下さいね。元気な奈央ちゃん、笑顔が素敵な奈央ちゃんを、ドラマで拝見出来るのを楽しみにしております。
久しぶりに、人としてのあり方について考えさせられた内容でした。
それと同時に、その考え方が出来る人が世の中にいたんだなと思い、南沢さんの純粋さに感激しております。
日々の生活の中、ついつい忘れてしまいがちなおもいやりというものを、思い出させてくれた貴女に感謝です。
また忘れてしまった時には、この記事を読んで思い出したいと思います。
本当にありがとうございます!
あと、いつも応援してます!*\(^o^)/*
おばちゃんは、御不浄にとどまらず
利用者の心まで磨いているのか~。
おばちゃん達に幸あれ。
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なんか清掃中って躊躇しますよね。
一生懸命清掃してくれた後に使うのは悪い気がして僕自身も違う所に行きます。
でも会社でトイレ清掃があるのですが、僕自身がトイレ清掃中にトイレを使おうと入って来る人が居ますが、やっぱり気を使って戻って行く人は居ます。僕自身は気にしないのですが…
むしろ気を使って戻って行く方が清掃してる僕としては気を使います。
もしかしたらトイレを使おうとする僕らもだが清掃員も気を使ってるのかも知れませんね。